ようちかりこ(やっぱり私って、二人の邪魔なのかなぁ…) (おまけ)

曜「ﾁｬﾗﾗｯﾁｬﾗ〜♪」

ｺﾝｺﾝ

曜「っ！ど、どうぞー…」

曜母「おはよう、曜」

曜「おはよー」

曜母「朝から元気なのはいいけど、もう少し声小さくね」

曜「あ、ごめん…」

曜「了解であります！」

曜母「そうそう、二人ともリビングにいるから」

曜「えぇ！？いつの間に！」

曜母「じゃあいってきまーす」

曜「あ、うん！いってらっしゃい、ママ」

千歌「朝から全開だね、曜ちゃん」

梨子「おじゃましてまーす…」

曜「い、いつから……いたの？」

千歌「やあやあ！朝から全開！ってとこからかな」

曜「……」ﾏｯｶ

梨子「間奏まで歌う派なんだね、曜ちゃんって」

曜「うあああぁああぁ！！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

梨子「ふふ、可愛かったですねぇ」ﾆﾏﾆﾏ

曜「ほんと、二人ともやだ」ｸﾞｽｯ

梨子「ごめんね？ほら、みかんどら焼買ってきたんだけど…食べない？」

曜「……食べる」

千歌「ほーらほら曜ちゃん！あーん♡」

曜「自分で食べるから！」

千歌「あーん！」

曜「…あー」ﾊﾟｸｯ

曜「り、梨子ちゃんまで…あーん」ﾊﾟｸｯ

千歌「えへへ、かわいいね」

梨子「小動物みたいだね」

曜「もー！二人とも今日ひどいよ！」

千歌「大好きは隠さないんだよ、曜ちゃん！」

梨子「ん？これ…」ｽｯ

梨子「うーん…」

千歌「うーむ…」

曜「あ、あれ？微妙だった…かな？」

千歌「梨子ちゃん！寄って寄って！」

梨子「うんっ！」

曜「え、なになになに？」

千歌「撮るよーはい、チーズ！」

ﾊﾟｼｬｯ

曜「む…いきなり撮られたら誰だってそうなるよ！」ﾑﾆｰｯ

千歌「いででで」

梨子「そうだよ千歌ちゃん…もう一回撮り直そう？」ﾑﾆｰｯ

千歌「な、なんで梨子ちゃんまで…」ﾋﾘﾋﾘ

曜「よーし、いくよ！全速全身〜？」

ようちかりこ「ヨーソロー！」

ﾊﾟｼｬｯ

千歌「よーしもう一枚！」

ﾊﾟｼｬｯ

梨子「あ、この曜ちゃんすごくいい笑顔してるね」ﾌﾌｯ

曜「…もしかして、さっき唸ってたのって、コルクボードに写真が少なくて？」

千歌「そーだよ！三人で写真撮ることほとんどなかったもんね…」

曜「えへへ…これからたくさん撮ろうね！」

梨子「カメラ…？裏にサインがたくさんあるみたいだけど…」

曜「これって、千歌ちゃんが前に言ってたμ’sのチェキ？」

千歌「そーそー！ついに手に入れたのだ！」ﾌﾝｽ

梨子「チェキ…初めて見た！」

曜「たしかに、あんまり使わないもんね」

千歌「今の時代、スマホがあれば写真が撮れるけど…すぐに現像できるのがチェキのいいところだよね！ほら、撮るよ！はい、チーズ！」

ﾊﾟｼｬｯ

梨子「…？真っ白、だね」

千歌「少しずつ浮き出てくるんだって！」

ｽｩｩ

曜「おー！すごいね、どういう仕組みなんだろ…？って！あはは！」

梨子「曜ちゃんどうしたの…ふふっ」

千歌「渾身の変顔だよ！」

梨子「アイドルがしちゃいけない顔だよ…」ｸｽｸｽ

曜「次は私たちも変顔で撮ろ！」

梨子「えぇ！？」

梨子「へ、変顔って…いきなり言われても…！」

千歌「よーし、誰が一番おもしろい顔できるか勝負だよ！」

曜「はい、チーズ！」

ﾊﾟｼｬｯ

ｳｨｨｨｨﾝ…ｽｩｩ

千歌「なになに、どーしたの？」ﾋｮｲｯ

千歌「あっはははは！り、梨子ちゃんさいこー！」

梨子「も、もう！」ﾏｯｶ

曜「さーて可愛く撮れたし貼りますか」

梨子「えぇ！？それ、貼るの…？」

千歌「いやー、いいですな」ﾌﾑﾌﾑ

梨子「うぅ…恥ずかしいよ……」

曜「あはは！まぁ、たまにはいーじゃん！ね？」

梨子「うーん…まぁ、たまになら…？」

千歌「次はこれやろ！」

曜「ん？それは…えへへ、また懐かしいのを出してきたね！」

曜「ふっふっふ…これは熱い戦いになりそうだね！」ｸﾞｯ

千歌「本気でいくよ…！」ｸﾞｯ

梨子「え…？人生ゲームってもっと楽しくワイワイやるやつじゃないの？」

曜「甘い…甘いよ梨子ちゃん！」

千歌「そんなあまーい考え方じゃ地獄を見るよ？」

梨子「え、えぇ…？」

曜「よーし！ゲームスタート！」

曜「やだー梨子ちゃんの浮気者！」

千歌「二股なんて信じられない！」

梨子「ち、ちが…！」ｱｾｱｾ

曜「あはは！はい、カード！」

梨子「これは…？」

千歌「溜まりすぎると罰金+一回休みになるんだよ〜！」

曜「それに…ま、これは後でのお楽しみ！」

梨子「極辛……そういうことね」

曜「……あ、梨子ちゃんハードコースだ」

千歌「あーあ…私たちはノーマルコースだけど……がんばって！」

梨子「ハードコース…」ﾁﾗｯ

梨子「ね、ねぇ…これどのマスでもお金が減るんだけど……」

曜「頑張って抜け出してね！」ｸﾞｯ

千歌「応援してるよ！」ｸﾞｯ

曜「お疲れー！長かったねぇ」

千歌「あー…梨子ちゃん、貧乏さんだね」

梨子「なんで私だけ…うぅ」

曜「じゃあ最下位の梨子ちゃんには罰ゲームだね」

千歌「そうだね」

梨子「ば、罰ゲーム…？」

曜「大丈夫、悪いようにはしないから…ふふふ」ﾕﾗｧ

梨子「ま、まって…曜、ちゃん！」

千歌「逃がさないよぉ」ｹﾗｹﾗ

ｶﾞｼｯ

イ…イヤァアアア！！！

梨子「うぅ…なんでこんな……」

千歌「ねぇ曜ちゃん！次はこれがいーな！」

曜「どれどれ…婦警さんだね！よーし、梨子ちゃん！次はこれを！」

梨子「まだやるの…？」

千歌「まだ着せたい服がいーっぱいあるもんね、曜ちゃん♡」

曜「そうだよ！それにこれは罰ゲームなんだから、ね♡」

曜「ごめんね？つい熱中しちゃって…」

千歌「でも可愛い梨子ちゃんがいーっぱい見れたね！」

梨子「もー…」

曜「えへへ」ｺﾞﾛﾝｯ

千歌「あ、よーちゃんずるい！私もー！」ｺﾞﾛﾝｯ

梨子「ベッドに三人は狭いよ？」

曜「くっつけば大丈夫、だよ」ｷﾞｭｰｯ

千歌「そーそー♡」ﾓｷﾞｭｰｯ

千歌「いっぱいはしゃいだもんね…ちょっとだけお昼寝しちゃおー」

曜「そだねー…あったかくて、きもちー、ね…」ｳﾄｳﾄ

千歌「…あ、曜ちゃんもう寝ちゃった」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

梨子「ふふ…おやすみ、曜ちゃん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

千歌「起きたらさー…みんなでハンバーグ、つくろ…」ｳﾄｳﾄ

梨子「……二人ともありがとう、大好きだよ」ｷﾞｭｯ

おわり