ようりこは至高 2 (2)

梨子「おはよう、千歌ちゃん」

千歌「今日から私たちも3年生だね」

梨子「うん、今年も同じクラスになれるといいね」

千歌「えーっと…あった私の名前。梨子ちゃんは？」

梨子「無い…」

千歌「え？」

梨子「私の名前がどこにもない…」

鞠莉「あ、梨子。ちょうどよかった。あなたはこっちよ」

梨子「こっちって…2年の方？」

鞠莉「そう、あなたは残念ながら留年したからもう一度2年生よ」

梨子「そんな…どうして？」

鞠莉「理由は言えないわ。ただ決まっちゃったものはどうしようもないから」

ルビィ「あ、梨子ちゃん。今年1年よろしくね♪」

梨子「ええええええ」

梨子「っは…」

梨子「良かった…夢だったみたい」

梨子「それにしても留年なんて嫌な夢…」

梨子「…私ちゃんと進級できてるよね？」

千歌「あー曜ちゃんおはよー」

曜「いよいよ3年生。最高学年になっちゃうね」

千歌「うん、今年もよろしくね♪」

曜「えっと…私のクラスは」

千歌「あ、私の名前あった」

曜「あれ…どこにもない？」

千歌「そんなまさか」

鞠莉「あ、曜、言い忘れてたわ」

鞠莉「あなたは留年したから善子たちと同じクラスよ」

曜「え！？」

鞠莉「残念ながらあなたを進級させるわけにはいかなかったのよ」

善子「くくっ、1年間よろしくねリトルデーモン♪」

曜「そんなああああああ」

曜「やだっ…」

曜「あれ…夢か」

曜「留年なんて…まさかね」

千歌「って2人ともやけに緊張してるね」

千歌「ただ学年が一つ上がるだけなんだからそんなに硬くならなくても…」

曜梨子「うん…」

曜(名前を確認するまでは…)
梨子(安心できない…)

千歌「え〜と今年のクラスは…」

千歌「あ、今年も3人一緒だよ♪」

曜梨子「え！？」

梨子「私の名前がちゃんとある…！」ﾍﾅﾍﾅ〜

曜「良かった〜」ﾍﾅﾍﾅ〜

千歌「どうしたの2人とも？そんなにまた一緒のクラスになったのがうれしいの？」

夢落ちにしかできないな
そして曜×梨子要素もほとんどなし

梨子「列車といえば、曜ちゃん東京から帰る時私にもたれかかって寝てたよね、あの時はよっぽど疲れてたんだね」

曜「えっ、持たれかかってたっけ？すぐに寝ちゃったから記憶にないや……」

梨子「なんかお姉ちゃんになった気分だったかな、甘えんぼの妹が出来たって感じで」ｸｽｯ

曜「……梨子ちゃんさぁ、曜ちゃん途中で起きたんだけど、覚えてる？」

梨子「えっ？私も途中で寝ちゃって着いた時には千歌ちゃんが起こしてくれて……曜ちゃんも一緒に起きてなかった？」

曜「梨子ちゃんもね、曜ちゃんに持たれかかって寝てたんだよ」

梨子「えっ……そ、そうだったんだ……///」

曜「なんというかねー可愛い妹が出来た気分だったかなー、普段はしっかりしてるけどお姉ちゃんに甘えてくる妹って感じかなー」

梨子「うぅ……やめてよ曜ちゃん……///」

曜「まぁお互い一人っ子だからね、寂しくなったらいつでも……きてくれていいから」

梨子「……うん、私のとこにも、ね」

梨子「うぅ……曜ちゃんと別のチームになっちゃうなんて……バスケは得意じゃないのに」ﾀﾞﾑﾀﾞﾑ

曜「さーて梨子ちゃん！曜ちゃんを交わせるかなー！油断してるとすぐボール取っちゃうからね！」

梨子「とりあえずトラベリングはしないように一気に走れば……えい！……あっ！｣ｺｹｯ

曜「わっ！梨子ちゃんあぶない！うわぁ！！｣ﾄﾞｻｯ

梨子「いたた……無理するんじゃなかった……曜ちゃんごめん……って」

梨子（か、顔が近い……///早くどかないと駄目なのに……あっ、曜ちゃん、かわいい唇してるんだ……な、何考えて……///）

曜「いたた……梨子ちゃんだいじょ……って！」

曜（な、なんか近くないですか！？梨子ちゃんここまでマジマジ見るのは初めてかも……あっ、まつ毛長いんだ、それになんだか良い匂い……女の子って感じの……）

梨子「……あっ、ごめんね！すぐ起きるから！曜ちゃん大丈夫？」

曜「うん、大丈夫！梨子ちゃんいい気迫だったよ！……よーし、次はこっちが攻める番だよ！」

梨子「ふふっ、大丈夫そうでよかった…よし、頑張らなきゃ！」

ようりこ（……もうちょっとだけ、近くで見てたかったかも）

曜（これはどうやら梨子ちゃん相手に曜ちゃんが何も出来なくなるのを見てて楽しんでるようだ）

曜（よくよく考えれば梨子ちゃんも高校生なんだしボールを当てられるぐらいなんとも無いはず……）

曜（よし！今日からはちゃんとしよう！スポーツなんだしちょっとぐらい痛かったりするのもしょうがないよね！）

梨子「曜ちゃん、チーム分け終わったみたいだよ、私と曜ちゃんは別チームだね」

曜（まぁ予想通りだね、ごめんね梨子ちゃん今日から曜ちゃんは勝ちにこだわるよ）

曜「行くぞー！！全速前進！ヨーソロー！！」

曜「まずは梨子ちゃん！これが曜ちゃんの本気だよ！てやああああぁぁぁ！！！」

梨子「うっ、曜ちゃん……が、頑張らないと」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

曜「っ！や、やっぱり無理ーーーー！！！外野にパーーーース！！！｣

クラスメイト（やっぱり面白いなーあの2人）

曜「じゃあ梨子ちゃんとこ行って来るねー、えーと…ちゃんと荷物は持った…よし」

曜ママ「桜内さんのとこに行くの？じゃあ今日はご飯いらないのね、いってらっしゃい」

曜「いやいやいや、泊まるなんて言いましたっけ？お泊まりなんてそんなにしないって」

曜ママ「その荷物は何？着替えとか入ってるんじゃないの？あんまり桜内さんとこに迷惑かけないようにね」

曜「これはもしものためで……というか千歌ちゃんとこ行くときもこんな感じだから、いつも通りだよ」

曜ママ「まぁ気付いてないかもしれないけどね、桜内さんのとこから帰って来た時ね、いい匂いがするのよ、まるで桜内さんと抱き合ったりしてるような」

曜「……っ！き、気のせいじゃない？それが泊まることとは関係ないじゃん」

曜ママ「……お互い急に離れたくなくなるような仲なんじゃないかなって思っただけ、そうなったら泊まるでしょ？それにたまにキスマーク付けて帰ってくるし」

曜「！？……気付いてたなら言ってよ……はぁ……恥ずかしくなってきた……」

曜ママ「えっ、嘘本当にそんなことしてるの？」

曜「あっ、しまった……」

曜ママ「……」

曜「え、えーと……いってきまーす」

曜ママ「今日はご飯は？」

曜「……いりませーん」

曜「おはヨーソロー！」

千歌「よーちゃんおはよー！」

梨子「おはよう、曜ちゃん」

曜「今日はいい天気だね！」

千歌「そうだねー」

梨子「曜ちゃん、朝から元気いっばいだね」

曜「うん！なんだかパワーが溢れてくるんだ！」ｶﾞﾊﾞｯ

梨子「へ？ちょ」

曜「じゃーん！ようりこ騎馬かんせーい！」

梨子「ちょっと降ろして！」

曜「このまま校内一周だーーーー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

梨子「きゃああああぁぁぁ……」

千歌「……行っちゃった」

この後ダイヤに無茶苦茶怒られる

梨子ママ「あら、そんな少ない荷物で大丈夫なの？パジャマとか入ってる？」

梨子「……えーと、パジャマは……曜ちゃんちに…あります、下着は流石に恥ずかしいから……それだけ持っていってるんだ」

梨子ママ「あっ、そうなの。渡辺さんのとこにお礼行っとかなきゃね、いつも娘がお世話になってますって」

梨子「……一応言っておくけど千歌ちゃんも同じことしてるからね？変な捉えかたしないでね？」

梨子ママ「ふふふ、そんなこと思ってないってば、うちの娘が渡辺梨子になるんじゃないか、なんて」

梨子「もう！すぐそういうこと言う！曜ちゃんとは……その……やっぱり何でもない、また変なこと言われても困るし」

梨子ママ「私の娘だからわかるんだけどね、梨子は同人誌買ってるでしょ？最近趣味が変わってきてるなって、活発そうで乙女チックな娘が最近は好み？｣ｸｽｯ

梨子「っ///だから見ないでって言ってるのに！もう、掃除は自分でするから部屋に入らないように！」

梨子ママ「クスッ、はいはい、バスもう出るから早く行かないと遅れるよ」

梨子「うぅ……絶対だからね、じゃあ行ってきまーす｣ﾊﾞﾀﾝ

梨子ママ「……さーて、お掃除お掃除♪」