曜「私のことはいいから先に行って！！」

梨子「そんな…そんなことできるわけない！！」

曜「なんでよ…！だってこのままじゃ梨子ちゃんまで…！」

梨子「曜ちゃんを！！…置いていける訳ないじゃない…！！！」

曜「…梨子ちゃん…！」

梨子「…」ﾆｺｯ

曜「…寝坊してバスに乗れなかったことを梨子ちゃんに言ったら、迎えに来てくれるって…それで…」

ダイヤ「走ってきたと…間に合うと思ったのですか？」

梨子「…あぅ…で、でも！曜ちゃんを置いてくわけには！」

ダイヤ「ぶっぶーですわ！！二人とも校庭15周！！ペナルティです！！」

曜「…」

梨子「…」

曜「梨子ちゃん！！私のことはいいから先に行って！！」

梨子「曜ちゃんを置いていける訳ないじゃない！！！行くよ！！！」

曜「うぇえぇえ！！！」

梨子「…」

梨子「…」ﾊﾟｼｬ

梨子(…これはなかなか)

梨子(今度は違う角度で…)ﾊﾟｼｬ

梨子(結構いい感じかも)ﾆｺﾆｺ

曜「…」

梨子「」

曜「…」ﾆﾏｧ

梨子「…誤解だからね？」

曜「梨子ちゃんSNSしてたんだ」

梨子「してないよ！してたとしても自撮りなんかのせないから！！」

曜「ふーん、自撮りしてたんだぁ」ﾆﾏﾆﾏ

梨子「なっ…！！」

曜「私はSNSのことしか聞いてないのになぁ」

梨子「よ…よおちゃん…」ｶｱｧ

曜「梨子ちゃん可愛いねぇ！」ﾆｯｺﾘ

梨子「あ、曜ちゃん水泳部お疲れ様」

曜「うん！ていうか、梨子ちゃんまだ残ってたんだ」

梨子「えへへ、曜ちゃんと一緒に帰ろうと思って…それと」

曜「？」

梨子「夕陽…凄く綺麗で…見とれちゃった」

曜「ふーん…いやー、それにしても、美少女と夕陽！絵になるでありますなぁ！」

梨子「び、美少女って…！！やめてよ…！」ｶｱｧ

曜「ほんとのことだよー！」ﾆｼｼ

梨子「ﾝもう！帰るよ曜ちゃん！」

曜「はーい」

梨子「なら曜ちゃん、言葉遊びしましょ」

曜「言葉遊び？」

梨子「うん。そう…まずは、私が何を言っても【静岡】って言ってくれる？」

曜「ヨーソロー！」

梨子「東京」

曜「静岡」

梨子「大阪」

曜「静岡」

梨子「名古屋」

曜「静岡」

梨子「横浜」

曜「静岡」

梨子「塩漬け」

曜「しおづか」

曜「あ！しまったぁぁ！も、もう一回！」

梨子「いいよ。じゃあ、次も今と同じ感じで【バスタクシー】って言ってね」

曜「ヨーソロー！！」

梨子「バイク」

曜「バスタクシー」

梨子「車」

曜「バスタクシー」

梨子「飛行機」

曜「バ、スタクシー」

梨子「電車」

曜「ボクタケシー」

梨子「ふふっ、たけしくん残念！」

曜「うぇえ…たけしくんって誰だ…」

梨子「曜ちゃん引っ掛かるねえ、面白い！」

曜「梨子ちゃんしりとりしよう！りぼん！」

梨子「あ、」

曜「あ、ごめん…」

梨子「…えっと、じゃあ次は私からね。リフォーム！」

曜「むー、…無益！」

梨子「き、き、…危機感！…あ」

曜「…あー、んと、一回リセット！あいうえおの【あ】から！アクア！」

梨子「アクション！」

曜「悪運！」

梨子「亜鉛！」

曜「圧巻！」

梨子「アニメーション！」

曜「アンデルセン！」

梨子「あ、…あ」

曜「…あ」

ようりこ「…ﾌﾟｯ」

曜「あっはははははは！！ぜ、全然続かな…っ！」

梨子「あはっ、ははははは！！もうこれ、別のゲーム…っふふ」

曜「天城山！！」

梨子「アドレナリン！！」

曜「アドミニストレーション！！」

梨子「アブストラクション！！」

曜「あーっはっはっは！！」

梨子「つぼ…っツボにはいっ…！」

曜「そうだね…」ｳﾄｳﾄ

梨子「電気消すね」

曜「う…ん…」

梨子「…」ｶﾁｯ

曜「ｽｰ…ｽｰ…」

梨子「…」

梨子「…」

曜「…ん、んぅ？…なに？」

梨子「なんで私たちは生まれてきたのかな」

曜「…え？なにいきなり…」

梨子「人生を楽しむため？人生の意味を知るため？そもそも人生ってなんなんだろう？」

曜「」

梨子「なんで梨子たちは息をしてるの？鼻や口が無かったらどうするんだろう？死ぬのかな？それとも呼吸をしなくても生きていけるようになるのかな？」

梨子「地球は最初何も無かったのかな？だとしたらどうやって微生物は生まれたの？生きていくためにどうやって進化したんだろう？ていうか、地球が無かったら私たちはいないよね」

梨子「それなら地球はどうやってできたの？そう考えると、宇宙はどうやってできたんだろう？何も無い所から突然ぷつっとできたのかな？」

曜「うわあああやめてやめて！！寝れなくなるよぉ！」

梨子「あ、ごめんなさい…でも時々考えちゃうの…ねぇ、曜ちゃんはどう思う？」

曜「んぇえ…？…宇宙はもともとあったんじゃないかな、」

梨子「もともとっていつから？」

曜「分かんないくらい、ずーっと昔」

梨子「じゃあそのずーっと昔の前は？」

曜「え？！…えーと、何も無いから…白い…のかな？あれ？でもそれだとその白は何なんだろ？そもそも何も無いっていう状態がおかしくて…えぇと…」

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

曜「」

梨子「」

曜「にゃあ」

梨子「可愛い…っじゃなくて！なんで猫耳つけてるの」

曜「次の衣装の案でルビィちゃんと話してたんだけど、結構盛り上がってね」

曜「それで、猫耳もいいよねって話になって、一個試しに作ってみたんだ！」

梨子「へー…」

曜「ルビィちゃんの猫耳姿すごい可愛くてね！思わず写真撮っちゃったよー！」

梨子「…へー、ルビィちゃん…」

曜「…？…あ！もしかして梨子ちゃんもつけたかった！？」

梨子「な、なんでそうなるの！」

曜「遠慮しないでよ、はい！」

梨子「だから違うってばぁ！！」

曜「泣きたい？」

梨子「うん、何か映画を見て泣きたい気分になったんだ」

曜「すごい突然だね」

曜「んー、映画と言ってもなぁ…」

曜(あ、これでいっか…)

梨子「…なんでトトロ？」

曜「一番先に目について…」

梨子「トトロって、どっちかっていうとほのぼの系だよね…？」

曜「ま、まぁまぁ！泣くのはやめて、ほのぼのしよう！！」

梨子「ふふっ、そうだね」

曜「…っひ、うっ、うっ、」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

梨子「…うぅ、ぐすっ、」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

曜「トトロって、こんな、ぐす、感動物だったっけ？」ｸﾞｽｸﾞｽ

梨子「子供の頃は楽しく見てたはずなのにぃ…うぅ…」ｸﾞｽｸﾞｽ

曜「ヨーソロー！」

梨子「今日はオムライスを作ります」

梨子「私はケチャップライスを作るから、曜ちゃんは卵のほう、お願いね」

曜「了解であります！」

曜「スプーン用意するねー」

梨子「あぁ、ありがとう曜ちゃん」

梨子「…うーん」

梨子「…」

梨子「ふふ、じゃーん、曜ちゃんのオムライスだよ♪」

曜「ケチャップで【曜】ってかいてある…梨子ちゃんさすが器用」

曜「よーし、私もかくよ！」

曜「梨………子………好………き、っと」ｶｷｶｷ

梨子「ちょ、ちょっと曜ちゃん…！！」

曜「えへへー！はい！梨子ちゃんのオムライス♪」

梨子「…うぅ…だったら私も…！」ｶｷｶｷ

梨子「曜、好…き、っと！」

曜「あ、私ももっとかくー！」

曜「………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

梨子「…しょっぱいね」

曜「かきすぎた…」

梨子「もう一回」

曜「梨子ちゃん、愛してる」

梨子「もう一回」

曜「梨子ちゃん、愛してる」

梨子「…もう、一回」

曜「梨子ちゃん、愛してるよ」

梨子「………」ｶｱｧ

曜「やったー！梨子ちゃんが照れたから、私の勝ちー！」

梨子「むー…曜ちゃん！」

曜「何？もう一回やる？」

梨子「愛してる」

曜「…へ」

梨子「愛してるよ、曜ちゃん」

曜「あ………」ｶｱｧ

梨子「よし！これで引き分けね！」ﾃﾚﾃﾚ

曜「な…い、今のはずるいよ…」ﾏｯｶｯｶ