ようそろ.jp

海未「…マズいですね」

私は部屋の中ぽつりと呟き、改めて事の重大さを確認します。普段の練習では絶対に出る事のない汗が頬を伝っていくのを感じて、自分でも冷や汗をかいてる事に驚きました。

海未「どうしてこんな事に…」

たしかに今日の練習は中々ハードでした。ストレッチ後のランニングで花陽とことりがダウン、柔軟で真姫とにこが根を上げ、そしてダンス練習で希のたゆんたゆんを見た凛と私が落ち込んだ…精神的にもかなりキツかったです。

ですが…でも…もはや自分への言い訳しか見つからない事に少しイラつきを感じ、再び状況を確認する為にスマホのLINE画面に目を落としました…

穂乃果：じゃあねー海未ちゃーん

海未：はい。また明日、おやすみなさい

海未：穂乃果の布団で寝ると1つになれるような気がします。というか1つになりたいです

海未「最低です…どうして誤爆してしまったのでしょう…」ﾄﾞﾖｰﾝ

梨子「昨日東京で親戚の結婚式に行ってきたんだけどね、2人とも凄い幸せそうでよかったなぁ、やっぱりお嫁さんって憧れちゃうなー」ｵﾒﾒｷﾗｷﾗ

曜「へー、まだ学生だしあんまり想像出来ないなー、まず相手もいないからねー」ｲｼｮｳﾇｲﾇｲ

梨子「……以外と相手って近くにいるって言うよね？じゃなくて、今は式の途中で感動のサプライズとかもあってね、式を挙げる2人だけじゃなくて皆にも祝福されててよかったなぁ」

曜「ふーん、曜ちゃんはこう、好きだよ、これからもよろしくねって言ってくれるだけで満足しちゃいそうかなー」ﾇｲﾇｲ

梨子「そうなんだ…メモしとかなきゃ……じゃなくて、うーん曜ちゃんはあんまり結婚式には興味無いみたいだね、1度見に行けば変わるかもしれないと思うけど」

曜「……じゃあさ、梨子ちゃんはどんなプロポーズを受けて、どんな結婚式がしたいの？」ﾇｲﾇｲ

梨子「えっ……///それは……こう、船の上で、船長さんに……///みたいな感じ……かな？」

曜「じゃあそういう結婚式が出来るように頑張らなくちゃね、梨子ちゃん」

梨子「あ、うん、頑張る……よ？」

曜「よし！曜ちゃんも未来のお嫁さんのために頑張りますか！！」

梨子「次はこことかどう？」

〜お化け屋敷〜

曜「え！？ここ？梨子ちゃんこういうの好きなの？」

梨子「あんまり得意じゃないけどね。曜ちゃんは？」

曜「うーん、私も苦手なんだけど…」

曜「というか小学生の時千歌ちゃんと行って泣いちゃって以来お化け屋敷には来てないし」

梨子「そうなの？曜ちゃんこういうの平気そうかなーって思ってたけど」

曜「まあ、久しぶりだし入ってみようか」

梨子「暗くて全然見えないね」

曜「そ、そうだね」ｽｿﾂｶﾐ

お化け「」ﾇﾎﾞｯ

梨子「っひゃ」

曜「きゃああああやめて、来ないでー」ｷﾞｭｰ

梨子「え？ち、ちょっと曜ちゃん痛い」

曜「え、ご、ごめん」ﾌﾙﾌﾙ

梨子「それにしてもずいぶん驚いてたね」

曜「き、急に出てきたから…」

妖怪「」ﾄﾞﾛｰﾝ

曜「やあああああ、だめっやめてっ」

梨子「よ、曜ちゃん、作りものだから、襲ってこないから」

曜「梨子ちゃ〜ん」ﾅﾐﾀﾞﾒ

梨子「やっと外に出たね」

曜「う、ぐす、怖かったよ〜」ﾀﾞｷﾂｷ

梨子「大丈夫だよ〜もう安全だからね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

梨子(こんな曜ちゃん初めてかも。もう一回連れていきたいな♪)

曜「みんなで花見ってのもいいなー」

曜「この騒がしさも久しぶりだね」

梨子「よーちゃーん」ｷﾞｭｰ

曜「り、梨子ちゃん、突然どうしたの！？」

曜「これ…酔ってる？誰、梨子ちゃんに強いお酒飲ませたの。鞠莉ちゃん？」

梨子「よーちゃんしゅきー」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

曜「ちょっとおなかに頭押し付けないで///くすぐったい///」

梨子「えへへ〜」ｽﾘｽﾘ

曜「梨子ちゃん、みんな見てるから///」

※20歳以上です

曜「なーんてね！今日はエイプリルフールだよ……「私も！」

曜「！！」

梨子「曜ちゃんのこと好き……」

曜「ちょっと梨子ちゃん？今日はエイプ……「関係ないよ」

梨子「私は曜ちゃんが好き」

梨子「毎日頑張ってて疲れてる様子を他人に見せないようにして迷惑とか心配とかかけないように気を遣って」

梨子「そんな曜ちゃんが大好き」

梨子「もちろんそういう意味で」

曜「梨子ちゃん……///」

梨子 ﾌﾌｯ

梨子「なーに顔赤くしてるのっ今日はエイプリルフールでしょ？」

曜「え？」

梨子「もう！曜ちゃんから言ってきたんじゃない！」

梨子「私だって嘘つきますー」

曜「そ、そうだよね！あせった〜。梨子ちゃん真面目な顔して言うから」

ｷ-ﾝｺ-ﾝｶ-ﾝｺ-ﾝ

梨子「ほら！授業始まったよ！曜ちゃんはぽかぽかの窓側でしょ？」

曜「う、うん！」ﾀｯﾀｯﾀ

先生「席つけ〜」

ｽﾀｽﾀｽﾀ

梨子「ふぅ……」

曜「はぁ……」

梨子（なんであんなこといったんだろ……）

曜（勢いで言うもんじゃないよね……）

梨子曜「「はぁ……」」

梨子曜（今日がエイプリルフールじゃなかったら良かったのに）

梨子「そこはレ。もう、何回言ったら覚えるの」ﾌﾌｯ

曜「覚えるのは苦手なんだよーそろぉ…」

梨子「じゃあ一緒にやってみよっか」ｽｯ

曜(！…梨子ちゃんの手…あったかい///)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ﾄﾞﾚﾐﾌｧｿﾗｼﾄﾞ〜

梨子「どう？…って曜ちゃん顔赤いよ？大丈夫？」

曜「だだ大丈夫大丈夫！梨子ちゃんの手があったかいとかキレイだとか思っただけで！」ｱｾｱｾ

梨子「よ、曜ちゃん！？///」

曜「あ！今のは嘘！あ、嘘じゃないんだけど〜///」ｱｾｱｾ

曜梨子「///」

梨子「…続きは明日にしよっか」

曜「そ、ｿｳﾀﾞﾈ」

曜梨子(明日も二人きりになれる)ｸﾞｯ

初めて書くから細かいとこは大目に見てくれ

曜「えっ、誰から聞いたの？」

梨子「やっぱり隠してたんだ！」

曜「別に隠してないよ……ただ」

梨子「約束したじゃない！他の子と二人で遊ぶ時はちゃんと伝えるって」

曜「千歌ちゃんとだから余計な心配掛けたくなくて……」

梨子「千歌ちゃんとが一番心配だから言ってほしいの」

梨子「最近曜ちゃん素っ気なくなってきたし……私のこともう飽きたのかなって」

曜「そんなことない！好きなのは梨子ちゃんだけだから」

梨子「嘘。本当は千歌ちゃんが一番で私は二番目なんでしょ」

曜「なんでそんなこと言うの。謝るから……。大体梨子ちゃんだって善子ちゃんとこの前二人で」

梨子「あれはギルキスの集まりで鞠莉さんが急に来れなくなって……」

曜「でも私に自分から言ってくれなかったよね。人に二人っきりはダメって言うくせに」

曜「わかるよ？いっつも梨子ちゃんとのこと楽しそうに話してるもん」

曜「リリー、よっちゃんなんて呼び合っちゃってさ」

梨子「…………なんでわかってくれないの！私はこんなに曜ちゃんが好きなのに！」

曜「それはこっちのセリフ。私の方が梨子ちゃんのこと好きだもん！」

梨子「私の方が好き！」

曜「いや私が！」

梨子「私！」

曜「わ・た・し！」

唐突な俺の性癖暴露

曜「だーかーら何回言わせるの、曜ちゃんは普通に梨子ちゃんと接してるだけだよ？」

梨子「うーん……まぁ皆の前で証明出来るんだからいいんじゃないかな、えっと、いつでもいいよ千歌ちゃん」

千歌「では皆様プロジェクターをご覧ください。これは昨日のお昼休みのことです…」

ーーーーーーーーー

梨子『これが昨日言ってた服飾デザインの雑誌だよ、衣装の参考になるかもしれないし買ってきちゃった』

曜『よーし、じゃあ色々意見も聞きたいし一緒に見ようか！ちょっと近く寄るね』

梨子『これかわいいなー、曜ちゃんに似合いそう……あっ、ごめんね、Aqoursの衣装の為に持ってきたのに…』

曜『ふふっ、曜ちゃんはこっちのが梨子ちゃんに似合いそうだなーって思ってたんだ！いやーお互い様だね』

梨子『ふふっ、真剣に考えないとね……あっ、こっちもかわいい、これも曜ちゃんに……』

曜『いやいやこれは梨子ちゃんに……』

ｲﾁｬｲﾁｬ

ーーーーーーーーー

果南「……ま、まぁこれぐらいは……まだ許容範囲じゃない？」

梨子「ほ、ほら…千歌ちゃん聞いた？……許容範囲なんだって……///」ｶｧｧ

曜「そうだよね……///普通だよ、普通……///」ｶｧｧ

千歌（明らかに動揺してる）ﾆﾔﾘ

ーーーーーーーーーー

曜『うえぇ……宿題疲れたよー、ちょっと休憩しようよ……』

梨子『じゃあちょっと休憩しよっか…ほら、ルビィちゃんが持ってきたケーキあるけど、食べる？』

曜『やったー！いただきまーす！練習前に糖分補給しちゃうぞー！』ﾊﾟｸﾊﾟｸ

梨子『曜ちゃん、そんなに急いで食べるからクリームついてるよ、ほら』ﾍﾟﾛｯ

曜『おお、ごめんね……って梨子ちゃんもついてるじゃん！まったくおっちょこちょいだなー！』ﾍﾟﾛｯ

梨子『ふふっ、曜ちゃんが移っちゃたかも、ずっと一緒にいるから仕方ないよね』ﾆｺｯ

ｲﾁｬｲﾁｬ

ーーーーーーーーーー

ダイヤ「……ほっぺを舐めるだなんて……なんてことなの……」ﾜﾅﾜﾅ

ルビィ（この時こっちが恥ずかしかったんだよ…///）

曜「イヤ、ヤッテマセンヨ……マルチャンハドウガノカコウウマイネー……」

梨子「///」ﾌﾟｼｭｰ

善子「では次は魔界最強の動画を……」

鞠莉「あら？もっとシャイニーな動画があるんだけど……」

ようりこ「ごめんなさい！！もうやめてええええええ！！！」

ようちかりこ「「「よろしくおねがいしまーす！！」」」

インタビュアー「Aqoursというグループはどういった……」

〜〜

インタビュアー「なるほどー！そういうメンバーもいるんですね！」

インタビュアー「次の質問です！」

インタビュアー「ぶっちゃけた話、みなさんはメンバーの中で誰が1番可愛いと思いますか？では梨子さん！」

梨子「えっ、えっと……あの……」

千歌「ぶっちゃけだよ！！」

梨子「曜ちゃん……ですかね……///」

曜「えっ……///」

インタビュアー「おっと！なんとこの中にいたとは！ではではそんな曜さんは誰が可愛いと思いますか？」

曜「私はその……」

曜「梨子ちゃんが可愛いと……思います……///」

千歌「ひゅぅ〜」

インタビュアー「仲がよろしいんですね！」

インタビュアー（これが百合営業ってやつなのかしら？大変ね、今の時代を
生きるアイドルというのは……）

インタビュアー（カメラの前で頑張る姿は頭が上がらないわ……）

千歌「私はみんな可愛いと思う！」

インタビュー「確かにみんな可愛いですもんね！」

インタビュアー「引き続きインタビューをこの後もしたいと思います！」

ディレクター「カット〜」

ようちかりこ「「「ありがとうございましたー」」」

インタビュアー「この後もよろしくね」

ようちかりこ「「「はい！」」」

ようりこ「「……」」

インタビュアー（さっきの2人はカメラが止まると目を合わせないのね……アイドルの現実ってそんなものなのかしら……）

ﾜ-ﾜ-ｶﾞﾔｶﾞﾔ

インタビュアー「あら、さっきの2人の声だわ。やっぱりカメラがないと喧嘩とかもするのかしら？」

インタビュアー「……ちょっと聞いて見ましょう」

ｿ-

曜「だから梨子ちゃんだって言ってんじゃん！」

梨子「曜ちゃんこそ意地っ張り！」

インタビュアー（やっぱり仲悪いのね……）

曜「梨子ちゃんだって！」

梨子「絶対曜ちゃん！！」

インタビュアー（聞かなかったことにしよう……）

曜「梨子ちゃんの方が可愛いって何度言ったらわかんの！？」

梨子「曜ちゃんこそ！曜ちゃんの方が遥かに可愛いって！！」

インタビュアー（えぇ……）

曜「さっきだってインタビュー終わってから目を合わせてくれなかったじゃん！私は梨子ちゃんのこと見たいのに！」

梨子「だって……カメラの前であんなこと言っちゃって恥ずかしくなっちゃって……///」

インタビュアー（さっきのってそういうことだったの！？）

曜「ほら、やっぱり梨子ちゃんの方が可愛い」

梨子「そういう曜ちゃんだって顔真っ赤じゃない」

千歌「はいはい。もうそろそろインタビュー再開するよー」

インタビュー（百合営業とか思ってごめんね……）

どうせこのイチャイチャは人気になるためにみんなの前だけなんだろうなって思ってたら、むしろ2人っきりのときの方がよりイチャイチャしちゃうのを書きたかった

曜（ふふふ、今日はエイプリルフールだし梨子ちゃんを驚かせるために来たのだ、曜ちゃん演技派なとこみせちゃうよー）

曜「あの、ね……最近、後輩の子に告白されちゃってさ……付き合ってみようかなって……梨子ちゃんどう思う？」

梨子「えっ……あ、どんな子かわからないし、何とも言えないけど……曜ちゃんがそう決めたなら……っ！……応援……するよ」

曜（あっ、応援してくれるんだ……梨子ちゃんにとって私は……）

曜「あ、あんまり会えなくなっちゃうかもしれないけどね、じゃあ、付き合………梨子ちゃん？」

ﾂｰ……

梨子「あっ、あれ？ごめんね、なんで泣いてるんだろ……曜ちゃんが幸せになって喜ばなきゃいけないのに……なんで……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

曜「っ！梨子ちゃん！！」ｶﾞﾊﾞｯ

曜「ごめんなさい！！嘘ついてたんだ！！私が好きなのは梨子ちゃんだけだよ！！本当馬鹿曜だ……世界一愛してる人にこんなこと……」

梨子「……今日はエイプリルフールだけど、その言葉は嘘じゃない？」ﾆｺｯ

曜「……嘘じゃな……あっ、も、もしかして梨子ちゃん……」

梨子「曜ちゃん嘘つく時癖があるからわかっちゃうんだよね♪どう？名演技だったでしょ？」

曜「」

梨子「世界一愛してくれて、嬉しいな……///」

曜「あはは……なんか随分恥ずかしいこと言っちゃたことだけ残っちゃったな……///」ｶｵﾏｯｶ

梨子「ふふっ、曜ちゃんのことなら何でもお見通しだからね♪」

梨子「…………そっか」

梨子「やっぱ女の子同士はおかしいもんね」ｳﾙｳﾙ

曜（あれ？）

梨子「学生のうちはいいけど、将来のこと考えるとそうすべきよね……」

曜「いや、梨子ちゃん今日は─」

梨子「いいの！気を使わなくて……私幸せだったよこの半年間」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

梨子「少し時間かかるかもしれないけど……私は大丈夫だから」

梨子「だから今日はこれで……ごめんなさい」ｽﾀｽﾀ

曜「待って梨子ちゃん！嘘なの！別れるなんて嘘だから！！この先何があっても梨子ちゃんと別れるなんて言わないから！お願い待って！！」

梨子「……」ﾋﾟﾀｯ　ｸﾙｯ
梨子「反省した？」ﾆｯｺﾘ

曜「…………もう二度と嘘付きません。すいませんでした」

梨子「よろしい♪」

梨子（何があっても……ね。私も同じだからね）

ことり「うん…///」

海未「〜〜〜〜ッッ！！？////えっちだなんて…///破廉恥ですぅ〜〜///」

花陽「ぴゃあぁ…////」

絵里「しょうがないでしょ…///だって…そうしないと…///」

にこ「もうっ…///覚悟するしかないわ！一回戦は…！？
真姫ちゃん…と、凛…」

真姫「ゔぇええっ/////」

凛「にゃっ！///いやだにゃっ！！////」

(さらに…)

ことり「……うっ…うう…ふぇぇぇん……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「　」

梨子｢う、ううん…大丈夫……｣

梨子（じゃないんですけど！！！♡）ｷｭﾝｷｭﾝ

ルビィ｢うぅ…｣ｶｧｧ

梨子｢わ、私も…たまに、先生にお母さんって言っちゃったり…するし？｣ｱﾊﾊ

ルビィ｢…ほんとですか？｣ｳﾙｳﾙ

梨子（本当です！！！本当に可愛すぎです！！！！♡）ｷｭﾝｷｭﾝ

ダイヤ「よちよち、アイスでちゅよー♡」

千歌「ふむふむ」

曜「千歌ちゃん、何してるの？」

千歌「曜ちゃぁ…千歌、みかん食べたいなぁ……」

曜「いつもバッグに入れてるじゃん」

千歌「そうだった…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ダイヤ「また貴女という人は…。今回ばかりは絶対に手伝いませんからね」

ダイヤ「昨日私が忠告したにも関わらず遊び呆けていたのですから自業自得です！そもそも貴女は…」

鞠莉「そんな事言わずに、お・ね・が・い♡」

ﾁｭｯ♡

ダイヤ「…………！？な、何をするのです急に！！？///」

鞠莉「何って、おねがいのkiss？」

ダイヤ「は、破廉恥ですわ！それにそんな事で手伝うとでも…！///」

鞠莉「あれ〜、これだけじゃあ足りなかった？ダイヤってば意外と欲しがりさんなのね」

ダイヤ「じゃあもっといっぱい、ダイヤが望むだけしてあげる♡」

ダイヤ「それともmouth to mouthの方がよかった？もう、ダイヤったらダイタン♡」ﾝｰ

ダイヤ「ななななな///わ、わかりました！わかりましたから止めなさい！///顔が近いですわ！！」

鞠莉「ワォ、わかってくれたのね！さっすがダイヤ！じゃあ、これとこれと〜、あとこっちの束も御願いね。それじゃ後はよろしく、チャオ〜☆」

ダイヤ「…は？何処に行くのですか鞠莉さん！？あくまで手伝うという話でしょう！？こら！戻ってきなさーい！！」