ようそろ.jp

ｼｮｳｼﾞｶﾞﾗﾗｯ

千歌「おまたせ！ 今日のおやつは……スイカだよ！」

曜「おっ、こりゃまた粋だね、千歌ちゃん！」

梨子「ふふふ、夏の風物詩だもんね、スイカって」

千歌「このスイカをくれた佐藤のおじさんには、感謝感謝なのだ」ﾌﾌｯ

曜「せっかくだから外で食べようよ、みんなで種飛ばし大会しよ！」ﾜｸﾜｸ

梨子「種飛ばしだなんて、恥ずかしくて私できない……」

千歌「あーダメダメ。種でお庭汚すと美渡姉怒るから。それにこのスイカ……」

ﾃﾞﾃﾞｰﾝ

千歌「種無しスイカなの」

曜「……粋じゃないよ、そんなの」ﾑｽｯ

梨子「貰い物にそこまで言っちゃダメよ曜ちゃん……」

希「べーつに〜？｣ﾆﾔﾆﾔ

にこ「希！」

希「ん〜？」

にこ「おかえりんこ！」

希「ただいm……いや言わへんよ」

にこ「くぅ……！」

曜「違うよ！千歌ちゃんが勝手に私のみかん食べたんじゃん！」

千歌「なに！？千歌が悪いって言ってるの？」

曜「さっきからそう言ってるつもりだけど？」

千歌「あーもう！怒った！！激おこだよｯｯ！！！」

曜「最初っから怒ってるくせに」

千歌「うるさぁあああい！！！」

ようちか「」ﾁｭｯ

曜「ごめんね？」

千歌「私も強く言い過ぎちゃって…」

ようちか「えへへ…」ﾁｭｯ

梨子(またやってる…)

千歌「曜ちゃんお風呂上がったー」

曜「んー」

千歌「ドライヤーするの忘れた！」

曜「してあげよう」

千歌「ほんと？わーい！」

果南「んー？」

千歌「今日なんの日か知ってる？」

果南「んー」

千歌「チカ、誕生日なんだけど」

果南「ん、おめでと」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

千歌「えへへぇ」

果南「…」ｺﾞﾛｰﾝ

千歌「って、ちがくてー！！」

千歌「すぅ…すぅ…」

曜「って寝ちゃってる」

曜「千歌ちゃんって一度寝るとなかなか起きないんだよねぇ」

曜「…」ｺﾞｸﾘｯ

曜「これはアレをするしかないよね」

曜「Aqoursの練習の後、飛び込みの練習もあったからね」

曜「今日はごはん食べたらあったかいお風呂に入って早く寝ようっと」

曜「ただいま〜」ｶﾞﾁｬ

？？？「おかえりなさい」

曜（あれ？　今の声、お母さんの声じゃなかった）

ルビィ「おかえりなさい、曜さん♪」ﾄﾃﾄﾃ

曜「ふたりがいいね♪」

梨子「ふたーりよーり♪」

ようちかりこ「さんにんがーいいー♪」

ようちかりこ「ちからもゆめーもー♪ そーしてゆうきもー♪」

ようちかりこ「それだけつーよくでかくなるー♪」

コンセプトは「１人より２人より３人」

美術の時間
梨子「うん、上手く描けたかも。やっぱり絵を描くのは楽しいな…とりあえず乾くまで待たないと…ん？」

ﾖｳﾁｬﾝｽｺﾞｰｲ ﾃｻｷｷﾖｳﾀﾞﾈｰ ｺﾚﾊｷﾖｳﾄﾖｳｦｶｹﾃ…

梨子「凄い人だかり…曜ちゃんは作るほうだったかな？何を作ったんだろ」ﾄｺﾄｺ

曜「中々いい出来でしょー、あとは磨いて完成かな。あっ、梨子ちゃん！そっちは終わったの？」

梨子「うん、あとはもう提出するだけかな。曜ちゃんは……凄い…指輪なんて作れるんだ」

曜「それが意外と簡単に出来ちゃうんだよねー、サイズとかは適当に作ったから見た目重視って感じかな」

梨子「ふふっ、シンデレラじゃないけどそれがピタッと合う人が曜ちゃんの王子様かもしれないね」

曜「おっ、じゃあ梨子ちゃんシンデレラチャレンジしてみますか？皆が見てる前だけど」ﾆｼｼ

梨子「もう…///これでピッタリだったらどうするの…はいどうぞ」ｽｯ

ｽﾎﾟｯ

曜「…………ぴ、ピッタリなんですけど……どうしましょう……お、王子様？」

梨子「嘘……な、なんでこんな皆の前でもっと2人っきりで静かな時に夜景とか見ながらちょっとロマンチックな感じでプロポーズとか指輪とか貰いたいって思って………あっ///」ｶｧｧ

曜「……えっと……指輪……外しますね///」ｽﾎﾟｯ

梨子「うぅ……曜ちゃん責任とってよね……」ｳﾙｳﾙ

曜「え！？あっ、はい……っていやいやいやいや！！ちょっと皆も止めてよー！！！」

曜「んー？どうしたの？」

善子「どうしたの？じゃないわよ！」

善子「い、いま胸を…」

曜「ごめんごめん！当たっちゃった？」

曜「おはヨーシコーってこうやって手を上げるときに…」ﾊﾟｲﾀｯﾁ

善子「あんっ」

曜「木曜日ー！」

梨子「週末まであと少し、今日も１日、頑張りましょう｣ﾆｯｺﾘ

千歌「というわけで、そんな頑張るあなたたちに、この歌を送ります」

千歌「きいろとくろは♪ ゆうきのしるしー♪」

曜「24じかん♪ たたかえますかー♪」

梨子「リゲイン♪ リゲイン♪」

ようちかりこ「ぼくらのリゲイン♪」

梨子「アタッシュケースに♪ ゆうきのしるし♪」

曜「はるかせかいで♪ たたかえますか♪」

千歌「ビジネスマン♪ ビジネスマン♪」

ようちかりこ「ジャパニーズビジネスマン♪」

全国のビジネスマンを応援するようちかりこ

ﾌﾟｼｭ- ﾌﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙ….

曜「ひゃぁ〜、なんとか間に合った〜〜…」ｸﾞｯｼｮﾘ

曜「善子ちゃん、大丈夫？」ｸﾙｯ

善子「……服が……重い……」

曜「あははっ、私も靴下までグッチョグチョだよ〜！」

善子(なんで楽しそうなのよこの人…)

善子「…………」ｼﾞｨ-

善子(今日は水色か…)ﾎﾞｿｯ

千歌「ふと、思ったんだけどさ、曜ちゃん」

曜「何をふと思ったの、千歌ちゃん」

千歌「私たちって、昔から『千歌ちゃん』、『曜ちゃん』って名前で呼び合う関係じゃない？」

曜「そうだね。でも友達だったら当たり前なんじゃないの。果南ちゃんや他のみんなだってそうでしょ」

千歌「確かにそうだよ。でもさ、１０年くらい同じ呼び名じゃん？ ぶっちゃけ……マンネリになってこない？」

曜「マンネリねえ……、友達の呼び方で、そんなこと一切考えたこと無かったよ……」

曜「それって、例えば、あだ名をつける、とか？」

千歌「そうだね……、あだ名で呼び合う、ってのも新鮮でいいかもしれないね」

曜「正直、私はあだ名より名前で呼ばれる方がいいけどなぁ。苗字がありふれてるし」

千歌「苗字『渡辺』だもんね……。『渡辺曜』、『ワタナベヨウ』、『わたなべよう』……｣ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

曜(あー、なんか千歌ちゃん考え込んじゃったぞ、嫌な予感がするなあ……)

千歌「……ピッカリ閃いた。曜ちゃんの新しい呼び方、あだ名は……」

千歌「『なべよーかん』、どう？」

曜「え、まさかのたけし軍団由来？」